痛風の治療
痛風とは?
痛風は、体内の尿酸値が過剰に高いことで、尿酸が関節内に蓄積し結晶化して痛みをともなう疾患です。
ふいに強い関節痛を生じます。痛みは激痛となることが多く、風が当たっただけでも痛むなどの説から、痛風と命名されたと言われています。
尿酸の結晶は比重が高く、重力によって足部に沈着しやすいため、足・かかと等に痛みをともなうケースが多くあります。
生活習慣病と痛風
アルコールは肝臓で尿酸がつくられるのを促進し、尿酸の濃度を上げてしまうため痛風の原因となっていると言われています。
また、痛風の患者さんは、さまざまな生活習慣病(高血圧、脂質異常症、耐糖能障害など)の併発が多く、痛風だけを患っている人はわずか4パーセントにすぎないとも言われています。
特に、糖尿病と痛風・高尿酸血症には密接な関係が指摘されており、痛風患者では、糖尿病もしくは糖尿病予備群が20~50%程度とも言われています。
治療
痛風発作の時期は、炎症止めなどによって発作の鎮静化を図ります。
発作がおさまった後、尿酸値が高いままだと再発を繰り返すため、普段の尿酸値を抑える生活指導や投薬を行います。
また、そのほかの生活習慣病を合併している方もたくさんおられるため、併せて検査を行い、必要に応じて治療の提案をさせていただきます。